レイダリオ The Mechanics of the War Economy

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政府は財政赤字を増加させ続け、中央銀行の緩和は限界まできており、ヘリコプターマネーを行ってる現状を理解するには、歴史を学ぶ必要がある。

 愚者は経験に学び、賢者は歴史に学ぶ

 The Relevant Lessons In History That Pertain to What Just Happened

 現在と一番近いのは、1930-1945年。政府の財政赤字GDPの20%、Fed国債保有額はGDPの30% (第二次世界大戦の時より高い)。

1930-45年:interest rateは上昇せず。

How it was done

中央銀行国債を買い取って国債の利率を下げたままにした。

During WW2

戦時下に必要なお金は、44%が税金、34%がprivate sectorから借り入れ、22%がFed/市中銀行による紙幣増刷(米国の場合)。 

税金は確実に上がることが予測される。

How the Fed's WW2-era yeild curve control worked 

Fed長期金利を2%に固定。戦争期間中は成長率が上下に乱高下したので、インフレ率も20%から-4%に乱高下。

Fedは戦時下では短期の国債を買い入れることで、銀行・国民個人・保険会社まどに長期債を購入させ、金利をコントロールした。戦後(48年)は、短期再では足りず、長期債も購入。Yeild curve controlは戦後インフレ率が上がり短期金利が上昇するにつれ、崩壊(1951年 Treasury-Fed Accord)。

Fed自身が国債を大量購入しなかったので、金価格は安定していた。

そして、戦時下のYeild curve controlと莫大な財政出動によって、米国は不況を脱した。これは米国が戦勝国であることが大きく、敗戦国である日本、ドイツはGDPが半減し、貨幣の価値はほぼ0になった。

Regulations and taxes 

戦時下では軍事費がGDPの50%ほどまで上昇(日本は90%...)したため、様々な施策をうつ必要があった。

 金融政策や財政政策以外にも、生産管理・価格、給与制限・輸出入制限など様々な措置を行っている。また、海外送金や為替も制限されていた。また税金も高額所得者は94%の税率を課された。

 

第二次世界大戦以外にも第一次世界大戦南北戦争も考察している。